新大統領就任で首都厳戒、州都は全米でほぼ平穏に推移

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大統領就任式の実施にあたり、全米で厳戒態勢が敷かれた/Jacquelyn Martin/AP

大統領就任式の実施にあたり、全米で厳戒態勢が敷かれた/Jacquelyn Martin/AP

(CNN) ジョー・バイデン米大統領の就任式が行われた20日、米首都ワシントンの連邦議会議事堂や各州の州都は暴動やデモを警戒して厳戒態勢が敷かれた。

2週間前にはトランプ前大統領の支持者が連邦議会議事堂に乱入する事件が発生。米連邦捜査局(FBI)は、新大統領の就任式に合わせて連邦議会議事堂や全50州の州都で武装デモが行われる可能性があるとして、警戒を呼びかけていた。

しかし、20日夕までに行われたデモは厳重な警備に阻まれ、州都も各都市もほとんどが平穏に推移した。

例外として、オレゴン州ポートランドでは左翼系のデモ隊が同州の民主党本部の建物を破壊した。CNN提携局KATUの映像には、窓が破られ、玄関ドアの側面に無政府主義のシンボルがスプレーペンキで描かれ、裏側にはバイデン大統領を中傷する言葉が落書きされた様子が映っている。この事件で複数が逮捕されたが、警察は逮捕者の人数を明らかにしていない。

ミシガン州では先の週末にかけて数十人のデモ隊が、一部は武装して州都ランシングに集まったが、20日に現れたデモ参加者は数人のみだった。

ウィスコンシン州マディソンでは州議会議事堂の1階の窓にベニヤ板が張られ、法執行機関が人気のない一帯をパトロールしていた。コロラド州デンバーでは約60人が州議会議事堂前に集まった。一部はトランプ前大統領の旗や米国旗に火をつけ、警官らがバルコニーから見守った。

首都ワシントンでは約2万5000人の州兵が配備され、中心部にあるナショナルモールや連邦議会議事堂周辺は大部分で一般の立ち入りが禁止された。米連邦航空局(FAA)によると、ワシントン・レーガン・ナショナル空港はバイデン大統領の宣誓就任まで約2時間にわたって商用便の運航を見合わせた。

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