米連続殺人犯「ゾディアック」の暗号、アマチュアが解読 送付から51年

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米国の連続殺人犯「ゾディアック」の残した暗号の1つが51年たって解読されたという/Eric Risberg/AP

米国の連続殺人犯「ゾディアック」の残した暗号の1つが51年たって解読されたという/Eric Risberg/AP

(CNN) 「ゾディアック」の名で呼ばれる連続殺人犯が米カリフォルニア州北部で犯行を開始してから50年あまり。アマチュアの暗号解読チームが、ついにゾディアックの暗号の1つを解読したとみられることが分かった。

この暗号は1969年に地元紙サンフランシスコ・クロニクルに送付されたもので、「340サイファー」と呼ばれる。今回、バージニア州に住むソフトウエア開発者とベルギー人プログラマー、オーストラリア人数学者の3人が解読に成功した。

解読されたメッセージは以下の通り。文字はいずれも大文字で句読点はなく、天国のスペル「paradise」を「paradice」とする誤りが見られる。

「あなた方が私を捕まえようとして大いに楽しんでいることを望む

私のことを扱ったテレビ番組に登場した人物は私ではない

ガス室送りになれば一層早く天国に行けるので私は怖くない

なぜなら私はいま十分な数の奴隷を所有しているが他の人間は天国にたどり着いても何も持っていないため死を恐れている

私は天国での死後の人生が安楽なものになることが分かっているので怖くない」

「テレビ番組」とあるのは地元テレビ局のトークショーに言及したもの。暗号が送付される2週間前、ゾディアックを名乗る人物がこの番組に電話出演していた。

暗号解読チームの3人は1週間前、連邦捜査局(FBI)に解読結果を報告したものの、当局の許可が下りたことをFBIが確認するまで公表を控えていた。

ゾディアックの犯行では特に、1968年から69年にかけて起きた5件の未解決殺人事件が有名。犯人は逮捕されていないが、警察や地元メディア宛てに殺人を誇る内容の手紙を74年まで送り続け、そのうち一部が暗号で書かれていた。

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