米NY市警、幹部職に黒人女性を起用 巡回任務担当

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制服組警官の巡回任務の大半を統括する幹部職に起用されたジュアニータ・ホームズ氏/Noam Galai/Getty Images

制服組警官の巡回任務の大半を統括する幹部職に起用されたジュアニータ・ホームズ氏/Noam Galai/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク市警は11月1日までに、制服組警官の巡回任務の大半を統括する幹部職に黒人女性のジュアニータ・ホームズ氏を起用すると発表した。

女性あるいは黒人女性がこの職位に就いたのは初めて。また、ホームズ氏は市警の歴史で初めて、黒人女性の警官あるいは制服組出身の女性警官としての最高位に昇格することにもなる。

シェイ市警本部長は記者会見で、ホームズ氏の指名には誇り以上の気持ちを抱くと述べた。「有言実行の人物で完全な適任者」とたたえた。

ホームズ氏の昇任は前任者が10月に突じょ辞表を提出したことを受けた措置。今回の人事を受けホームズ氏は市警本部長の有力な後継候補に浮上したとの憶測も出ている。

ホームズ氏は市警の勤務歴が30年に及ぶ。最初は1987年の巡回任務から始め、その後は巡査、警部、警視と順調に昇進し、2016年には警視長となっていた。市の行政区の警察職務の最高責任者に黒人女性としては初めて就任もし、家庭内暴力の対策部門や訓練担当の副本部長室も仕切る要職も歴任。

同氏は巡回担当職務の責任者に起用されたことを受け、人種問題に取り組む意欲も表明。地域社会との関係強化を図りたいとし、地元への関与はニューヨーク市警の中で進化し続けていると述べた。

ニューヨーク市のデブラシオ市長は過去に、市警本部長に黒人を起用しないことで批判も招いていた。ホームズ氏の昇格について「新たな歴史は誇らしい。我々の街には重要な一歩」と歓迎した。

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