事故対応の警官など7人入院、運転手のフェンタニル中毒が原因か 米

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米ゴールデンゲートブリッジで、フェンタニル中毒と思われる運転者が衝突事故を起こし、対応に当たった警官らが病院に搬送される事態となった/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

米ゴールデンゲートブリッジで、フェンタニル中毒と思われる運転者が衝突事故を起こし、対応に当たった警官らが病院に搬送される事態となった/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米カリフォルニア州サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジで13日、致死性薬物のフェンタニル中毒と思われる運転者が衝突事故を起こし、現場に駆けつけて対応に当たった警官や消防隊員が次々に具合が悪くなって病院に搬送された。

カリフォルニア州ハイウエーパトロール隊の発表によると、現地時間の13日午前11時45分ごろ、橋の料金所の可動式中央分離帯に車が衝突したとの通報があり、警官が駆け付けた。車は車線をふさぐ形で止まり、運転手は車内で意識を失っていた。

ハイウエーパトロール隊の警官は、運転手の状態を確認するため車内に入り、車と運転手を車道から離れた場所に移動させて、救急車を呼んだ。

その直後、この警官にフェンタニルが原因と思われる症状が表れ、間もなく動くことができなくなった。

別の警官と、けん引トラックの運転手、警官や運転手と接触した救急隊員1人にもフェンタニルが原因と思われる症状が表れ、事故車の運転手を合わせた4人が病院に運ばれた。

警察は、フェンタニルの危険性が非常に高いと判断して現場に通じる高速道路の出入り口を閉鎖、一帯を犯罪現場・危険物現場に指定した。

捜査の過程で別の警官2人とゴールデンゲートブリッジのパトロール隊員1人にも症状が表れたため、この3人も病院に運ばれて手当てを受けた。

7人とも既に全員が退院して自宅で療養している。容疑者は違法薬物所持などの容疑で勾留された。

フェンタニルはモルヒネと似た合成オピオイドだが、モルヒネの50~100倍の作用があり、眠気や意識の混乱、吐き気、呼吸困難などの症状を引き起こす。わずか少量でも死に至ることがあり、ここ数年は違法製造のフェンタニルの過剰服用による死者が増えていた。

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