感染死の父、「唯一の基礎疾患はトランプ氏を信じたこと」 娘が民主党大会で訴え

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父親を亡くした娘が訴え 「唯一の『基礎疾患』はトランプ氏を信じたこと」

ワシントン(CNN) 米大統領選に向けて17日に開幕した野党・民主党の全国大会に、新型コロナウイルス感染症で父を亡くした女性からビデオ・メッセージが寄せられた。女性は「父の基礎疾患はただ一つ、トランプ大統領を信じていたことだ」と主張した。

クリスティン・アーキーサさんの父、マーク・アーキーサさんは今年6月に死亡した。クリスティンさんはメッセージの中で、マークさんは新型ウイルスについて心配無用と繰り返すトランプ氏の言葉を信じた「代償」に命を落としたと語り、「もうたくさんだ。トランプ氏が新型ウイルスの原因ではないかもしれないが、同氏の不誠実と無責任な行動が事態をこんなに悪化させた」と訴えた。

クリスティンさんによると、マークさんは大統領選でトランプ氏に投票し、同氏を支持していた。同氏の言う通り基礎疾患がなければ大丈夫だろうと考え、地元アリゾナ州の外出制限が解除された5月末に友人とカラオケ・バーに出掛けた。その2~3週間後には人工呼吸器につながれ、5日間苦しんだ末にだれにも看取(みと)られず亡くなったという。

クリスティンさんは父の死後、アリゾナ州のデュシー知事にも葬儀に参列してほしいと書簡を送り、感染拡大を阻止する行動を起こさなかったデュシー氏の責任を追及していた。

ビデオ・メッセージの最後には「このパンデミックが命を奪い続けるのを止めて、安全に国を再開することができるよう、全国的、組織的なデータに基づく対応ができる指導者が必要だ。最初の1日から足を踏み入れ、人々のことを考えるという職務を果たす指導者が必要だ」「父は最期に、トランプ氏のようなやつに裏切られた気がするという言葉を残した。私は父のためにバイデン氏に票を投じる」と話した。

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