ファウチ氏のテレビ出演、米政権が拒否 率直な発言原因か

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米国の感染対策を主導するファウチ氏。政権が主要テレビへの出演を拒んでいるという

米国の感染対策を主導するファウチ氏。政権が主要テレビへの出演を拒んでいるという

(CNN) トランプ米政権当局者は4日までに、新型コロナウイルス予防策を仕切る政権対策チームの中心メンバーが最近、米主要テレビに登場していない背景に触れ、ホワイトハウスが許可していないのが原因と述べた。

トランプ大統領が新型コロナ危機を軽視しがちな姿勢が影響しているとみられる。政権筋によると、ホワイトハウス内では対策チームに入る国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長の会見での物言いが非常に率直過ぎるなど否定的な見方があるという。

ただ、コロナ禍でファウチ所長が米国民の信頼や人気を得ているのは正直に患者に接する医者を思わせる振る舞いや発言が要因ともなっている。

政権当局者は全米規模で感染が再び勢いを増しているなか、ホワイトハウスのこの対応は誤りと指摘。「南部や南西部諸州で危機が深まっているなか公衆衛生上の強いメッセージを出す時機にある」とも強調した。

対策チームにはこの他、米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長にホワイトハウスのバークス新型コロナ対策調整官らが加わる。

CNNや他の主要テレビはこれら著名メンバーとの会見を随時求めているが、ホワイトハウスが一部を却下する展開ともなっている。

ファウチ氏の主要テレビへの出演はこのところ一切ない。最後は先月12日のCNNの番組だった。ポッドキャストやウェブ放送や討論会には出て発言しているが、テレビと比べ国民への露出度は見劣りする。新型コロナの対応を巡ってはトランプ氏とファウチ氏の意見の相違も表面化していた。

CNNの調べによると、レッドフィールド、バークス両氏が最近、主要ニュースメディアの会見に応じるのもまれとなっている。

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