司法長官が「解任」通告のNY検事正、自ら退任を発表

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マンハッタン連邦地検のジェフリー・バーマン検事正が自ら辞任を明らかにした/Stephanie Keith/Getty Images

マンハッタン連邦地検のジェフリー・バーマン検事正が自ら辞任を明らかにした/Stephanie Keith/Getty Images

(CNN) バー米司法長官から19日に「解任」を言い渡され、これを拒否したニューヨーク・マンハッタン連邦地検のジェフリー・バーマン検事正が20日、自ら退任を発表した。

バーマン氏が率いるマンハッタン連邦地検はこれまで、トランプ大統領の顧問弁護士だったコーエン受刑者を起訴し、現顧問弁護士のジュリアーニ元ニューヨーク市長の捜査やその関係者らの起訴を手掛けるなど、政権周辺への厳しい追及姿勢で知られ、バー氏や司法省幹部らとの対立を深めてきた。

バー氏は19日にバーマン氏と会って解任を言い渡したとされる。バーマン氏はこれを拒否したが、バー氏はその数時間後、同氏の「辞任」を一方的に発表。後任には検事経験のないクレイトン証券取引委員会(SEC)委員長を指名し、当面の代行は自身に近いニュージャージー州の連邦検事に務めさせる方針を示した。

これに対してバーマン氏は同日深夜、報道発表で自身の「辞任」を知ったが、正式な手続きで後任が決まるまでは辞任しないと明言。20日朝には通常通り出勤した。

バー氏は20日、バーマン氏あてに、トランプ氏が「解任」に同意したとする書簡を送った。この中で、代行にはバーマン氏の補佐役であるストラウス次席検事を置くと表明したため、バーマン氏は「バー氏が法的手続きを尊重する決断に至ったことを受けて」、自ら退任すると発表した。

バー氏が軌道修正した理由は不明だが、突然のバーマン氏退任劇やクレイトン氏への後任指名に、与党・共和党から積極的な賛同を得られなかったことが背景にあるとみられる。

一方、トランプ氏は書簡が公開された直後の記者会見で、バーマン氏をめぐるバー氏の動きには関与していないと主張した。

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