トランプ氏、警察改革の大統領令 警官らへの「敬意」も強調

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トランプ氏が警察改革の大統領令

(CNN) 全米で警察による黒人への暴力に抗議するデモが続くなか、トランプ米大統領は16日、警察改革として、過剰な実力行使をした警官のデータベース創設などを求める大統領令に署名した。

トランプ氏はホワイトハウスの庭園ローズガーデンで演説し、大統領令を発表した。一方で「法と秩序」を重視する姿勢を堅持し、犯罪を減らすことと警官の規範を向上させることは「相反する目標ではない」と強調した。

人種差別問題には直接言及しなかった。非武装の黒人が白人警官に殺害される事件が相次いでいることについても、問題のある警官は「ごく少数」だと強調。警察予算の削減を求める動きには改めて反対を表明し、警官らの仕事に敬意を示すべきだと主張した。

演説の後半では、オバマ前大統領や大統領選の民主党候補に確定しているライバルのバイデン前副大統領が在任中、警察改革に取り組もうとしなかったとの批判を展開した。最近の株価上昇などに言及し、新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ経済が復活し始めた証拠だと述べた。

大統領令ではさらに、規範向上に取り組む警察署への助成金を設置し、警官による首絞め行為を原則として禁止した。ただしこの規定に従うかどうかは、各警察署が自主的に決められる。

トランプ氏は署名に先立ち、警官の暴力で死亡した犠牲者らの遺族と1時間にわたって面会した。

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