米FDA、抗マラリア薬の使用許可撤回 コロナ治療でトランプ氏推奨

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抗マラリア薬の「ヒドロキシクロロキン」について、FDAが新型コロナウイルス感染症への緊急使用を認めた措置を撤回した/George Frey/AFP/Getty Images

抗マラリア薬の「ヒドロキシクロロキン」について、FDAが新型コロナウイルス感染症への緊急使用を認めた措置を撤回した/George Frey/AFP/Getty Images

(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は15日、抗マラリア薬の「ヒドロキシクロロキン」「クロロキン」について、新型コロナウイルス感染症への緊急使用を認めた措置を撤回すると発表した。

FDAは最新の研究結果に基づき、ヒドロキシクロロキンとクロロキンの経口製剤に新型ウイルス感染症治療の効果がある可能性は低く、緊急使用許可の条件を満たさないとの結論に達したとしている。考えられるリスクが効果を上回るとの見解も示した。

FDAの研究責任者、デニス・ヒントン氏は同日、厚生省生物医学先端研究開発局(BARDA)のゲイリー・ディスブラウ局長にあてた公開書簡の中で、心臓に重い副作用が出る可能性にも言及し、同日付で許可を取り消すと通告した。

FDAはまた、現時点で新型ウイルス感染症への使用を許可している唯一の治療薬となったレムデシビルとヒドロキシクロロキンまたはクロロキンを併用した場合、レムデシビルの本来の効果が薄れる恐れがあると指摘した。効果の低下を臨床的に認めた例は把握していないとしたうえで、レムデシビル関連のデータを引き続き検討する方針を示した。

ヒドロキシクロロキンについては、トランプ米大統領が新型ウイルス感染症の治療薬として推奨し、自ら予防のために服用していると発言。ここ数週間で売り上げが急増していた。

世界保健機関(WHO)は新型ウイルス感染症治療薬の臨床試験で、ヒドロキシクロロキンの使用を先月、安全性への懸念からいったん停止したが、今月再開している。

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