感染防止の規制違反後を絶たず、再開の撤回も 米NY州

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米ニューヨーク州では、新型コロナウイルス対策規制に対する違反が相次いでいるとし、経済活動再開の撤回を余儀なくされる可能性もある/Al Bello/Getty Images

米ニューヨーク州では、新型コロナウイルス対策規制に対する違反が相次いでいるとし、経済活動再開の撤回を余儀なくされる可能性もある/Al Bello/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク州のクオモ知事は14日、新型コロナウイルス対策規制に対する違反が相次いでいると述べ、このままでは経済活動再開の撤回を余儀なくされる可能性もあると警告した。

ニューヨークはかつて米国の流行の中心地だったが、状況は大幅に改善して全面的な再開へと向かいつつある。14日の死者は、流行が始まって以来最も少ない23人にとどまり、入院者数は1657人と、3月20日以来で最も少なかった。

クオモ知事は記者会見で、この成果を「ニューヨーカーが成し遂げたこと」として評価する一方で、この数字は1週間で変わる可能性もあると述べ、再開の今後を決定づけるのは住民の行動であり、それ以上でもそれ以下でもないと強調した。

クオモ知事によると、他人との距離をあけるソーシャル・ディスタンシング規制に違反したり、大規模な集会が開かれたり、マスクを着用しない人がいるといった問題は州全土で報告されている。営業再開の条件を守っていない業者に対する苦情は2万5000件に上るという。

違反はマンハッタンとハンプトンズ地区が最も多いと知事は述べ、違反の件数が多ければウイルスが拡散する可能性が高まると指摘。「そうした地域の再開は撤回になる可能性が極めて大きい。唯一の代替策は、全体的な再開を見合わせることだ」と牽制(けんせい)した。

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