肺炎やインフルの死者、全米で急増 新型コロナが関係か 米イエール大調査

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新型コロナウイルス感染者の治療に当たる医療チーム=24日、コネティカット州/John Moore/Getty Images

新型コロナウイルス感染者の治療に当たる医療チーム=24日、コネティカット州/John Moore/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の流行が続く米国で、肺炎やインフルエンザなどCOVID―19以外の疾患による死者も目に見えて増えていることが分かった。イエール大学公衆衛生大学院の研究チームが27日に報告した。

研究チームによると、死者の数は、米国でCOVID―19の感染が広がり始めた3月から4月上旬にかけ、目に見えて増えていた。この傾向は、特に影響が大きかったニューヨーク州とニュージャージー州で最も顕著だった。

研究チームが米疾病対策センター(CDC)の統計を調べた結果、3月1日~4月4日の過剰な死者は約1万5000人に上ることが判明。この間に報告された新型コロナウイルスの死者は8000人だったが、過剰な死者の数は、そのほぼ2倍に上る。

感染症に詳しいイエール大学のダン・ワインバーガー氏によると、こうした患者の死亡が新型コロナウイルスに関係するのかどうかは確認できなかったものの、関係をうかがわせる痕跡はある。

医療機関を受診した人の統計を調べたところ、「多くの州で、インフルエンザのような疾患が増え、その1~2週間後に肺炎やインフルエンザによる死者が増えていた」とワインバーガー氏は指摘、この現象は新型コロナウイルスに関係があると推測した。

特にニューヨーク市では、この傾向が特に顕著だった。また、カリフォルニア州では新型コロナウイルスを原因とする死者が101人と報告される一方で、肺炎とインフルエンザによる過剰死者は399人に上った。

新型コロナウイルスによる死者は、肺炎やインフルエンザによる死者として扱われることもある。新型コロナウイルスが脳卒中や腎不全、心臓疾患などの症状を引き起こす症例も報告されている。

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