クオモＮＹ州知事、トランプ大統領と「生産的な」話し合い

（ＣＮＮ） 米ニューヨーク州のクオモ知事は２１日、ホワイトハウスでトランプ米大統領と新型コロナウイルスの検査をめぐって話し合いを行ったことを明らかにした。「生産的」なものだったとしている。

クオモ知事は地元メディアの電話取材に対し、「協議はうまくいった。わたしは生産的だったと思う」と述べた。クオモ知事は、次の段階に進むために検査が重要な問題であることは全員が認識しているとした。検査をめぐる責任や業務を州や連邦政府がどのように分担するのかといった点についても決める必要があるとの見方を示した。

トランプ大統領とクオモ知事は新型コロナウイルスをめぐり、たびたび対立している。ニューヨーク州では新型コロナウイルスの感染が２５万８０００件以上報告されており、２１日午後時点で死者は１万８８００人超。

最近クオモ知事は、各州に対する権限をめぐるトランプ大統領の見解を厳しく批判した。現在各州は自宅待機指示によって新型コロナウイルスの感染拡大抑止に取り組んでいるが、これを解除して経済活動を再開させることについて、トランプ氏は自らが実際よりも大きな権限を持つとの主張を試みていた。

クオモ知事によれば、ニューヨーク州では１日当たりの検査の数を２万件から４万件へと倍増させることを目指している。クオモ知事は、トランプ大統領と州政府への財政的支援の必要性についても話し合ったとし、トランプ氏から理解を得られたようだと語った。