集会禁止命令違反の牧師逮捕、それでも礼拝続行を宣言 米ルイジアナ州

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新型コロナの命令に従わず礼拝を続けていた牧師が教会前の市民らに暴行し警察に逮捕された

新型コロナの命令に従わず礼拝を続けていた牧師が教会前の市民らに暴行し警察に逮捕された

(CNN) 新型コロナウイルス対策のため大規模な集会を禁じた国や州の命令に従わず、米ルイジアナ州の教会で大勢の信者が集まる礼拝を続けていた牧師が、教会前で抗議運動をしていた市民らに暴行した容疑で21日、警察に逮捕された。

逮捕されたのは同州バトンルージュにある教会のトニー・スペル牧師。保安官事務所の記録によると、その日のうちに、保釈金5000ドル(約54万円)を支払って保釈されている。

事件は19日に発生し、警察は現場をとらえた映像を証拠として、20日に加重暴行容疑で牧師の逮捕状を取っていた。

CNN系列局のWBRZが入手した警察の記録によると、スペル牧師は19日、教会のバスを運転しながら、路肩で抗議運動の市民らが集まっていた方向へ向かってバスをバックさせた。

逮捕状によると、目撃者は警察に対し、スペル牧師が「明らかな理由もないのに」バスをバックさせ続け、抗議運動の市民からおよそ1.5メートルまで接近したところで急ブレーキを踏んだと証言している。

防犯カメラの映像も、この目撃証言と一致しており、バスを運転していたのがスペル牧師だったと思われることを裏付けていた。

この事件による負傷者はいなかった。

スペル牧師はその日のうちに釈放され、歓声を上げて出迎えた信者らを前に、自分は無罪だと主張。21日夜も教会で礼拝を行うと宣言した。

スペル牧師はこの数週間にわたって大規模な礼拝を続けており、3月には大規模な集会を禁じた米疾病対策センター(CDC)の勧告や州知事の命令に違反したとして、バトンルージュの警察から呼び出しを受けた。CNNの取材に対しては、「小売業が必須なのに教会が必須でないはずはない。それは信仰の迫害だ」と訴えていた。

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