偽札でクッキー購入の男逮捕、販売した１３歳少女が見破る　米オレゴン州

（ＣＮＮ） 米オレゴン州の男が偽札を使ってクッキー１箱を購入した疑いで逮捕されたことが２８日までに分かった。地元警察が明らかにした。クッキーはガールスカウトの資金を集める目的で売られていたもので、男の応対をした１３歳の少女が偽札に気付いたことが逮捕につながった。

警察の報告によると男は今月１６日、同州セーラムにある小売店の外で５ドルで売られていたクッキー１箱を、偽造した２０ドル札で購入したという。

クッキーを売っていたエーバ・ブラウンさんはすぐに偽札と気づいたが、男がベルトに大ぶりの刃物をつけているのを見て怖くなり、そのまま偽札を受け取ってお釣りを手渡した。

エーバさんの母親のティファニーさんはＣＮＮの取材に答え、「娘への支払いを済ませた男は、そそくさとその場から立ち去った。男がいなくなった後、お金が本物じゃないと娘が言うので手に取って調べたところ、確かに偽物だった」と話した。

エーバさんは、受け取った紙幣を畳もうとしても折り曲げることができなかったため、偽札であることに気が付いたという。

１週間後の２３日、同じ小売店を訪れた男がレジを通さない商品をトイレに持ち込むのを警備員が発見。１６日の防犯カメラの映像から偽札を使用した男と同一人物だと考え、警察に通報した。

３５歳のこの男は２３日、紙幣の偽造と窃盗の罪で逮捕された。２７日の時点で弁護士が付いているのかどうかは明らかになっていない。

セーラム警察署の声明によれば、今月中旬には別のガールスカウトのグループからも偽札を使われたとする２件の通報があり、警官が対応にあたっていたという。