大学生がはしかに感染、空港や店で大勢接触の可能性 米ボストン

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米ボストンのノースイースタン大学の学生に、はしかの診断/Shutterstock

米ボストンのノースイースタン大学の学生に、はしかの診断/Shutterstock

(CNN) 米ボストンの公衆衛生当局は9日、はしかと診断されたノースイースタン大学の学生が、空港や店舗など大勢の人が集まる場所を訪れていたことが分かったと発表した。

ボストン公衆衛生委員会によると、はしかと診断された学生は今月3日にローガン国際空港を利用したほか、6日までの3日間で店舗やカフェなど少なくとも10店を利用。ノースイースタン大学のキャンパスでも寮や食堂、教室に出入りしていたという。

同委員会は、この3日間の間にこうした施設や同大を訪れた人に対し、予防接種を受けているかどうか分からない場合、あるいは27日までに発熱の症状が表れた場合は医師に相談するよう呼びかけている。

学生は8日にはしかと診断された。ボストン市内ではしかの症例が確認されたのは、昨年10月に続き過去3カ月で2例目。ボストンではしかが確認されたのは2013年以来だった。

米疾病対策センターによると、はしかのウイルスはせきやくしゃみを通じて拡散し、感染者がせきやくしゃみをした場所では最大で2時間、空気中にとどまる。予防接種を受けていない人がウイルスを吸い込んだり、ウイルスが付着した表面に触れたりすれば、感染の恐れがある。

米国では20年近く前にはしかの撲滅が宣言されたが、ワクチン接種率の低下に伴い、ここ数年で感染者が急増していた。

2010年に米国で報告された症例数は63例のみ。しかし19年10月の時点で1250例が報告されている。

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