DV被害の女性、ピザの注文装い警察に通報 米オハイオ州

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DV被害の女性が加害者に悟られないよう機転を利かせ、ピザの注文を装って警察に通報/WTVG

DV被害の女性が加害者に悟られないよう機転を利かせ、ピザの注文を装って警察に通報/WTVG

(CNN) 米オハイオ州でこのほど、家庭内暴力(DV)の被害に遭っていた女性が宅配ピザの注文を装って緊急通報用の電話番号「911」に通報し、状況を察知した担当者が警官を派遣して加害者を逮捕する出来事があった。

オハイオ州オレゴンの警察で通信指令係を務めるティム・テンイックさんは今月13日の夜、女性からピザを注文する電話を受け取った。家にピザを届けてほしいという女性に対し、911にかけていることを伝えても相手は電話を切らず、住所を知らせてきたという。

女性の受け答えを不審に思ったテンイックさんは、女性がピザの注文を装ってDV被害を通報している可能性があると判断。「はい」か「いいえ」で答えられる質問で状況を確認することにした。

女性は質問に対し「ええ、Lサイズのピザにして」、「いいえ、サラミはなしで」などとあくまでもピザを注文するふりをして答えた。

女性とのやり取りを終えたテンイックさんは、女性宅への警官の派遣を手配。その際、警官らに対してはDV事件の疑いがあると明確に伝えた。また女性はピザを注文したことになっているとし、サイレンを鳴らさずに現場に向かうよう指示も出した。

オレゴン警察署によると通報したのは38歳の女性。この日は母親の友人である56歳の男が泥酔状態で在宅していたという。男は57歳の母親の腕を殴打し、家中追い回しては大声で脅し文句を浴びせていた疑いがもたれている。

男はDVの容疑などで逮捕された。

テンイックさんは今回のような暗号めいたやり取りで通報を受けたことは今までなかったと話す。それでも女性に酒に酔った様子がなく、主張を押し通そうとする力強さも感じたことから、正しい番号にかけて助けを求めているのがわかったと振り返った。

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