トランプ米大統領の弾劾調査、下院が正式に決議

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米下院がトランプ大統領への弾劾調査の手続きを定めた決議案を可決した/Win McNamee/Getty Images

米下院がトランプ大統領への弾劾調査の手続きを定めた決議案を可決した/Win McNamee/Getty Images

ワシントン(CNN) 米下院は31日、トランプ大統領に対する弾劾(だんがい)調査の手続きを正式に定めた決議案を賛成多数で可決した。進行中の弾劾調査における大きな一歩となり、調査が次の局面に進む舞台が整った。

採決の結果は賛成232、反対196だった。下院本会議が弾劾調査に関連する採決を行ったのは初めて。

採決ではおおむね民主党議員が賛成、共和党議員が反対に回った。民主党からは2人の造反者が出て反対票を投じたが、共和党の造反はゼロだった。共和党から今年離党した無所属のアマッシュ議員は賛成に回った。

決議案では、下院が弾劾調査を次段階に進めるうえでの手続き上の詳細を規定した。調査の発端となった内部告発によると、トランプ氏はウクライナに2020年大統領選への介入を働きかけ、ライバルとなる可能性のあるバイデン前副大統領(民主党)の家族の調査を行わせようとした疑いがある。

ペロシ下院議長(民主党)は採決に先立ち、可決に必要な票数を確保したと説明。その一方で、「大統領を弾劾するために議員になった人などいない」のだから、今日は「悲しい日」だと語った。

決議案に盛り込まれた手続きについては「非常に透明で開かれた内容」とし、「これは党派性ではなく愛国心の問題だ」とも述べた。

下院情報、外交、監視の3委員会は調査の一環として現旧の政権当局者を非公開聴取してきた。こうした非公開の手続きは今なお続き、既に数週間目に入っているが、下院民主党は公開公聴会を開きたい考えも示している。

決議文では情報委員会による公聴会開催の方法や、司法委員会が「適切とみなす決議や弾劾条項、その他の勧告を下院に報告する」手順を示している。

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