強風で火災の恐れ、9日から大規模停電 米カリフォルニア州

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昨年の山火事では多数の死傷者が出ていた/Justin Sullivan/Getty Images

昨年の山火事では多数の死傷者が出ていた/Justin Sullivan/Getty Images

(CNN) 米カリフォルニア州の電力会社2社が、約90万戸への電力供給を9日からストップする可能性があると予告した。乾燥した強風によって電線が切れて火災が発生する恐れがあるとしている。

同州サンノゼのリッカード市長は7日、住民や事業所に対し、最大で1週間の停電に備えるよう呼びかけ、約200万人に影響が及びかねないとの見通しを示した。

電力2社は8日、停電の可能性がある契約者の数を当初予想の60万戸から、約80万戸へ引き上げた。対象となるのは州の北部と中部、沿岸部の34郡で、北部では9日未明から停電に入る。

PG&Eでは、強風が収まるまでに時間がかかると予想されることや、点検しなければならない送電線の数が多いことを理由に、停電の長期化に備えてほしいと呼びかけた。

米国立気象局(NWS)は、9日から10日にかけては極端な乾燥や強風のために火災が発生する恐れがあるとして、海岸山脈の北部やサクラメントバレー、サンホアキンバレー北部、シエラネバダ北部などの地域に警戒警報を出した。

カリフォルニア森林火災対策局も消防士を待機させていると述べ、10月~12月にかけては大規模な火災が発生することがあるとして、住民に警戒を促している。

当局は住民に対し、食料品や防災用品、バッテリー、医薬品などの備えを万全とするよう呼びかけ、停電すれば街灯や信号も機能しなくなると警告している。

PG&Eは9月末にも異常乾燥や強風を見越して、カリフォルニア州北部の4万8000戸あまりを停電させる措置を講じていた。公衆の安全を目的とした停電は、その1週間で2度目だった。

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