国境の壁の「景観改善」へ、米兵が塗装作業 野党議員から反発も

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国境の壁の塗装作業を米兵が担当することがわかった/Mario Tama/Getty Images South America/Getty Images

国境の壁の塗装作業を米兵が担当することがわかった/Mario Tama/Getty Images South America/Getty Images

ワシントン(CNN) 米国土安全保障省は9日までに、対メキシコ国境線で治安維持の支援任務に当たる米軍兵士が今後約1カ月の間、「美的景観の改善」のために一部の国境の壁の塗装作業に従事することを明らかにした。

米連邦議会の議員宛ての電子メールで述べた。イリノイ州選出の民主党の上院議員がこのメールの存在をツイッター上で明かした。

塗装作業は来月の予定とし、米軍はトランプ大統領の壁の美化より重要な任務を担っているはずだとも反発した。作業には約30日間かかり、経費は米税関・国境警備局が負担する。

この電子メールによると、米軍兵士が彩色に駆り出されるのはカリフォルニア州カレクシコにある国境の壁の一部。

米国防総省は6日、連邦議会議員に技術工科任務に携わる約100人の要員をカレクシコ西部の入国地点近くに位置する長さ約1マイル(約1.6キロ)の新たな柱の障壁に派遣すると通知。要員は壁の乗り越えを難航させる塗装作業に従事するとした。

メキシコ国境線付近で治安維持任務を支援する米軍兵士や州兵は計約5000人。シャナハン国防長官代行によると、これら兵士の派遣は米税関・国境警備局の人員不足への対応策となっている。長官代行は今年4月、軍兵士320人の追加派兵も認めていた。

米国の国境線周辺での米軍兵士の任務は法律により限定されている。国防総省は以前、兵士をメキシコ国境線に送った場合、暫定的に設置された障害物、バリケードやフェンスに関する技術支援、同局要員の作戦作成や航空輸送を支える任務が主体となるとも説明していた。

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