米駆逐艦フィッツジェラルドの事故、艦長らへの訴追取り下げ

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貨物船との衝突事故を起こした米駆逐艦艦長らへの訴追が取り下げられた/MC1 Peter Burghart/Navy Media Content Operations/U.S. Navy

貨物船との衝突事故を起こした米駆逐艦艦長らへの訴追が取り下げられた/MC1 Peter Burghart/Navy Media Content Operations/U.S. Navy

(CNN) 米駆逐艦フィッツジェラルドが2017年に日本沖で貨物船と衝突した事故で、米海軍は12日までに、元艦長らに対する刑事訴追を取り下げ、けん責処分に切り替えると発表した。

海軍の声明によると、訴追取り下げの対象となるのは元艦長のブライス・ベンソン中佐と元乗組員のナタリー・コームズ大尉。

声明では今回の決定について「海軍や乗組員の家族、訴追対象となった士官の手続き上の権利にとって最善の利益となる」と強調。訴追対象だった両士官はすでに職務を解かれており、司法によらない形で処罰を受けてきたと説明した。

海軍は昨年の声明で、艦長と大尉2人、中尉1人を職務怠慢や艦体を危険にさらした罪、過失致死の罪で訴追する方針を発表していた。

17年6月17日に起きた事故では、フィッツジェラルドが日本東岸沖で貨物船と衝突。フィッツジェラルドの乗組員7人が死亡した。

海軍は事故の処分として、ベンソン中佐とコームズ大尉のほか副艦長と上級下士官も解任。米海軍のモラン作戦副部長は「それぞれの職務で指揮を執る能力に関し、わが軍での信頼を失った。艦に復帰することはない」と述べていた。

声明によると、海軍では即応態勢向上と事故回避を目的としたプログラムが引き続き進められている。

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