ボストンの元大物ギャング、バルジャー受刑者が獄中死

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ボストン裏社会の元大物、刑務所内で死亡

(CNN) かつて米マサチューセッツ州ボストンの大物ギャングとして恐れられたジェームズ・バルジャー受刑者が30日、ウェストバージニア州の刑務所で死亡した。89歳だった。

連邦当局の発表によると、同受刑者は午前8時20分ごろに意識不明の状態で見つかった。救命処置が施されたが効果はなく、検視官が死亡を確認した。

バルジャー受刑者の犯罪を描いた2015年の米映画「ブラック・スキャンダル」の原作の著者の1人、ディック・レイア氏は「かれは暴力に生き、暴力で死んだようだ。最後までひどい人生だった」と述べた。

同受刑者は29日にこの刑務所へ移送されたばかりだった。連邦捜査局(FBI)が死亡状況を調べている。所内で巻き込まれた負傷者はいないという。

バルジャー受刑者はボストンで犯罪組織を率い、FBIとも手を組んでいた。16年間に及ぶ逃亡生活の末、2011年にカリフォルニア州で逮捕された。1973年から85年の間に起きた11件の殺人のほか恐喝、資金洗浄、薬物取引など計31件の罪で有罪の評決を受け、13年に終身刑を言い渡された。

法廷では検察官や証人に反抗的な態度を見せ、量刑を言い渡された時は無表情のまま下を向いていた。

その人生は06年にジャック・ニコルソン出演の米映画「ディパーテッド」、15年にジョニー・デップ主演の「ブラック・スキャンダル」のモデルとなった。

16年には潜伏先のアパートでの押収品が競売に掛けられ、11万ドル(約1240万円)近い収益が被害者の遺族らに渡された。

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