カバノー氏、米最高裁判事に承認の見通し 上院で票まとまる

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連邦最高裁判事に指名されているブレット・カバノー氏/Tom Williams/Pool/Getty Images

連邦最高裁判事に指名されているブレット・カバノー氏/Tom Williams/Pool/Getty Images

ワシントン(CNN) トランプ米大統領が連邦最高裁判事に指名したブレット・カバノー氏の人事案が、議会上院で承認される見通しとなった。態度を決めかねていた共和党議員が5日に賛成に回り、指名承認に必要な票が集まった。

上院での最終採決は6日になるとみられているが、既に十分な数の議員がカバノー氏への支持を表明している。カバノー氏をめぐっては、カリフォルニア州の大学教授、クリスティーン・ブレイジー・フォード氏が1980年代初頭に性的暴行を受けたと告発し、政治的な駆け引きが過熱していた。

共和党で最後まで態度を決めていなかったコリンズ議員は5日午後の演説で、フォード氏の主張には十分な裏付けがないとの判断を示し、承認票を投じる意向を表明。「司法と最高裁に対する国民の信頼が回復されるよう、私はカバノー判事を承認する票を投じる」と述べた。

これに先立ち、やはり態度を明らかにしていなかった共和党のフレーク議員もカバノー氏への支持を表明した。コリンズ氏の演説後には、民主党のマンチン議員も承認を後押しする考えを示した。マンチン氏は、トランプ氏への支持が根強いウエストバージニア州選出で、今秋の中間選挙での再選を目指している。

共和党ではマーカウスキー議員が唯一、カバノー氏の承認に反対する意向を示した。

カバノー氏が最高裁判事に就任した場合、穏健派とは言いがたいロバーツ長官が判決を左右する「スイングボート」を握ることになる。

最高裁で保守派判事が過半数を占める状況となれば、性的少数者(LGBT)の権利や大統領権限の限界、選挙資金、人工妊娠中絶、社会における宗教の役割といった問題をめぐり、米国人の生活に多大な影響が及ぶとみられる。

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