ハワイ溶岩直撃の観光船、米沿岸警備隊が接近許可出していた

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観光船が海上で溶岩に直撃

(CNN) 火山噴火が続くハワイ島の観光船が海上で溶岩に直撃されて23人が重軽傷を負った事故で、米沿岸警備隊が観光船に特別許可を出し、溶岩流への接近を認めていたことが分かった。

事故を受けて沿岸警備隊は、溶岩流周辺の立ち入り禁止区域を拡大した。一方で地元当局は観光振興に役立てようと、地上から安全に溶岩流を見物できる場所探しに力を入れている。

ハワイ郡消防局によると、観光船は16日、ハワイ島のカポホ湾で飛んできた溶岩に直撃され、乗っていた23人が負傷した。

ハワイ郡の当局者は18日、「海上の溶岩はまったく予想がつかない。もしもあの観光船があと数フィート右にいたら、屋根ではなく船体を直撃されていただろう」と述べ、「非常に危険だ」と警告した。

ハワイ周辺を航行する船舶は、溶岩流から300メートル以上の距離を置くことが義務付けられている。しかし調査船や一部の観光船は、特別許可を得れば、この圏内に入ることが認められていた。負傷者が出た後は、沿岸警備隊が全船舶に対し、300メートル以内に近付かないルールの徹底を義務付けている。

火山噴火はハワイ島の観光業にも影響を及ぼしている。しかし当局者は、噴火の危険が及ぶ範囲について「島全体の2%にすぎない」と強調し、ハワイは安全な場所だと訴えた。

地上から安全に溶岩流を見物できる場所は、数週間以内に選定できる見通し。当局者は「きっと世界中の人たちが溶岩流を見たいと思うはず」「安全に見物できれば大きな観光ブームになる」と期待を寄せる一方で、「最も大切なのは安全であり、被害やリスクを避けることだ」と強調している。

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