「偽大麻」で2人死亡、50人超が激しい出血 米イリノイ州

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合成大麻の危険性

(CNN) 米イリノイ州で、合成カンナビノイドの使用に関連して56人が激しい出血の症状に見舞われ、うち2人が死亡した。同州公衆衛生局が2日に発表した。

合成カンナビノイドは「スパイス」「K2」「偽大麻」とも呼ばれる合成大麻。イリノイ州の発表によると、患者は全員が吐血、血尿、鼻血、歯肉出血などの症状で入院を要し、9人は殺鼠(さっそ)剤の陽性反応が出た。

患者はシカゴ市全域とイリノイ州中部で確認されており、州当局は米疾病対策センター(CDC)や各自治体と連携して、患者の症例に共通する合成カンナビノイド製品の特定を急ぐとともに、入手経路の解明を進めている。

当局によれば、シカゴで合成カンナビノイドに関連した死者が出たのは初めて。症例数は今も増え続けていて、死者がさらに増える恐れもある。

薬品が汚染された原因は現時点で分かっていない。汚染された製品がどこでどの程度流通しているのかも不明。当局は、合成カンナビノイドを使わないよう強く警告し、合成カンナビノイドで反応が出た場合は直ちに救急車を呼ぶよう呼びかけている。

合成カンナビノイドはコンビニエンスストアやガソリンスタンド、薬局などで販売されているほか、通販サイトでも入手できる。米国では過去にも、合成大麻の過剰使用で健康被害が相次ぐ問題が繰り返されていた。

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