酒酔い状態で乗務の元操縦士、罪状認め服役へ 米

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(CNN) 血中アルコール濃度が法定量の3倍を超す状態で乗務したとして起訴されたアラスカ航空の元操縦士が、司法取引に応じて罪状を認めることで合意した。CNNがこのほど入手した合意文書で明らかになった。

起訴されているのはデービッド・ハンズ・アーントン被告(62)。6日に公表された司法取引に基づいて罪状を認め、1年と1日服役した後、3年間の保護観察処分となる。

起訴状などによると、アーントン被告はアラスカ航空の操縦士だった2014年6月、米サンディエゴ発オレゴン州ポートランド行きの便と、ポートランド発カリフォルニア州オレンジ郡行きの便に続けて乗務した。

オレンジ郡に到着後、無作為の薬物・アルコール検査を受けたところ、2度の呼気検査で血中アルコール濃度が0.134%~0.142%に達した。これは操縦士に定められた法定量の0.04%を大幅に上回る値だった。

検察側は、「アーントン被告はアルコール濃度が法定量の3倍を超す状態で操縦していたことになる」「幸いにも事故は起こさなかったものの、悲惨な結果を招いていた可能性もある」と指摘する。

被告側弁護士はアーントン被告について、30年近いキャリアを通じて安全実績は完璧だったと強調し、それまでの検査ではアルコールが検出されたことはなかったとしている。

検察によると、2014年6月の事件を受けて同被告はアラスカ航空を退職し、米連邦航空局(FAA)に操縦士免許を取り消された。

判決はこの春、カリフォルニア州サンタアナの米連邦地裁で言い渡される。

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