16回の発砲で負傷の男性、救急隊が病院搬送断る 米

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銃撃で負傷、救急車来ない悪夢 米

(CNN) 米東部オハイオ州のクリーブランドでこのほど、複数回の銃撃で負傷した男性が、助けを求めて通報した救急医療班(EMS)から救急車による病院搬送を断られる出来事があった。男性のいた場所が当該の班の管轄外だったことが理由とみられる。

22歳のこの男性は今月14日、車で家から出ようとした際に銃撃された。地元警察の報告によると、男性への発砲は16回に上り、胸、肩、両脚、右手、左足に傷を負ったという。

男性の車は道路を400メートルほど進んだところで止まった。警官が男性を見つけて心肺蘇生を行い、病院へ搬送するため救急車を呼ぼうとしたが、ここで問題が起きた。

男性の車はクリーブランド市の境界をわずかに過ぎ、郊外のユークリッドと呼ばれる地域で止まっていた。クリーブランドとユークリッド両方の警察署から駆け付けていた警官らはまずユークリッドのEMSに連絡を取ったが、救急車は出払っていた。続けて救急車を要請したクリーブランドのEMSは、男性の車がユークリッドにいることを理由に出動を拒否した。

警官のボディーカメラには、被害が発生したのはクリーブランド市内だが通報した場所はユークリッドなので、クリーブランドのEMSは来られないと説明する音声が記録されている。

また、警官に向かって「頼むから病院へ連れて行ってくれ」「めまいがする。息もできない」と訴える男性の声も聞こえる。

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