マナフォート被告、特別検察官と司法省を提訴 権限逸脱と主張

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米大統領選でトランプ陣営の選対本部長を務めたポール・マナフォート被告

米大統領選でトランプ陣営の選対本部長を務めたポール・マナフォート被告

(CNN) 資金洗浄などの罪で起訴された米大統領選トランプ陣営の元選対本部長、ポール・マナフォート被告は4日までに、ロシアの大統領選介入疑惑を捜査するマラー特別検察官を相手取り、権限の広範さに異議を申し立てる訴訟を起こした。また、マラー氏の任命は違法な権限逸脱だったとして司法省も提訴した。

マナフォート被告が首都ワシントンの連邦地裁に提起した訴訟は、2016年の大統領選とは何ら関係ない罪で自身を起訴したとして、マラー氏の決定に異議を申し立てる内容。起訴は自身や側近がウクライナの親ロシア政権のために行っていたロビー活動に関するもので、こうした仕事は14年には終わっていたと主張している。

マナフォート氏と側近は起訴内容を否認している。

今回の訴訟ではまた、マラー氏を任命したローゼンスタイン司法副長官の指示について、特別検察官任命に関するローゼンスタイン氏の権限を逸脱するものだとしている。

これに対し司法省の報道官は、「訴訟に根拠はないが、被告には自身の望み通りに提訴する権利がある」とする声明を出した。

トランプ大統領の支持者が特別検察官に対抗しようとする動きを見せるなか、今回の訴訟は新たな戦略を取った形だ。

共和党の一部は、マラー氏による捜査を中止するよう公に要求し始めている。またトランプ氏はロシアの大統領選介入疑惑をめぐるマラー氏の捜査について、実際には起きなかった犯罪を調べていると批判しており、マナフォート氏の弁護団も同様の見解を示してきた。

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