黒人射殺の警官が無罪、抗議デモ暴徒化で逮捕者続出 米

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デモ隊が暴徒化 米セントルイス

(CNN) 黒人男性を射殺して殺人罪に問われた白人の元警官が無罪判決を言い渡されたことに抗議して、米ミズーリ州セントルイスで始まった抗議デモは18日で4日目に入った。前日にはデモ隊が暴徒化して逮捕者が続出している。

当局によると、17日の暴動では、デモ隊が警官を襲撃したり窓ガラスを割ったりゴミ箱をひっくり返すなどして、120人以上が逮捕された。

18日には前日の暴動が起きた現場から数ブロック離れた場所で再び抗議デモが行われたが、暴動には発展せず、逮捕者も出ていない。参加者の男性は、「私たちが達成したい目標はただ一つ。警官の手による黒人の殺害を終わらせたい」と語った。

元警官のジェイソン・ストックリー氏は、2011年に黒人のアンソニー・ラマー・スミス氏(当時24)を射殺した罪で起訴されたが、裁判所は15日、証拠不十分で無罪を言い渡した。セントルイスではこの判決の直後から、抗議デモが続いていた。

17日の暴動では、デモ隊に化学薬品や石を投げられるなどして複数の警官が負傷した。いずれも重傷ではなく、全員が間もなく職務に復帰したという。

これに先立つデモでも暴動が起き、15日には少なくとも33人、16日には9人が逮捕されていた。

セントルイスのクルーソン市長は、一部の扇動者が暴動を起こしていると述べ、「抗議運動の主催者がその日の活動終了を発表した後も、扇動者の集団が、窓ガラスの破壊や器物損壊の目的でその場に残ったと思われる。これは容認できない」と強調した。

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