退役軍人、米軍の極秘人体実験について語る

冷戦時代に行われたこの極秘研究プログラムは、当初、ソ連からの化学・生物攻撃に対する防御手段の発見が目的だった。当時ソ連は「心理・化学」戦争の分野で米国のはるか先を行っていると考えられていた。しかし、研究対象は攻撃用の化学兵器にまで拡大された。

現在、エッジウッド兵器庫は「エッジウッド化学生物センター」に名称が変わっている。同施設の広報担当者によると、1969年に当時のニクソン大統領が攻撃用化学兵器の研究を打ち切り、以後、米軍は化学物質の研究に人体を使用しなくなったという。

試験は1968年1月1日、ジョセフ氏が2カ月間の任務のためにエッジウッドに到着したとほぼ同時に開始された。「注射の時もあれば、錠剤の時もあった」とジョセフ氏は語る。ジョセフ氏は当時、自分が何の薬を飲んでいるのか分からなかったという。ジョセフ氏が職員に危険はないか尋ねると、彼らは「ここには有害なものは何もない」と言ってジョゼフ氏を安心させたという。

しかし、ジョセフ氏はエッジウッドでの2カ月間に摂取した化学物質は有害だったと確信しており、それらによって引き起こされた健康被害でジョセフ氏は40年経過した今も苦しみ続けている。

1968年2月、エッジウッドでの任務が終了する数日前、ジョセフ氏はパーキンソン病に似た震えが起こり、数日間入院した。その症状は成人後も断続的に発症しているという。ジョセフ氏は50代半ばに進行性神経疾患のパーキンソン病と診断され、早期退職を余儀なくされた。月2000ドルの医療費は自腹を切った。

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]