世界の旅行先リスト、23年版は「食」「学び」など5ジャンルに

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(CNN) 旅行ガイドブック「ロンリープラネット」はこのほど、2023年に訪れるべき世界の旅行先のリストを発表した。今年は「食べる」「つながる」「くつろぐ」「学ぶ」「旅する」の5ジャンルでそれぞれ6カ所を選んだ。

編集長を務めるニチャ・チェンバース上級副社長は「旅行者が旅に何を求めるかというと、目的地だけでなく体験も重要。それを反映した新しい試みに挑戦したいと考えた」と話す。

スタッフは例年通りに4月から半年以上かけて、世界の旅行通から候補を募り、情報を集めてリストを作成した。

「食べる」

このジャンルには南米から、ペルーの首都リマとウルグアイの首都モンテビデオが入った。リマは「世界のベストレストラン50」の常連だが、モンテビデオの食の魅力はあまり知られていない。ウルグアイには手頃でおいしい赤、白ワインの産地もある。

屋台を楽しむならマレーシアの首都クアラルンプール。マレーシア料理の入門編にぴったりだ。

イタリア料理も外せない。米俳優・映画監督のスタンリー・トゥッチがCNNの番組「イタリア食紀行」で訪れた中部ウンブリア州がリスト入りした。

さらに日本の福岡と、南アフリカが挙げられている。

「つながる」

新型コロナウイルス感染対策の制限が解除されて、人とのつながりを求めている旅行者も多いだろう。

つながりを感じられる旅行先のリストには、19年に世界各地のアフリカ出身者らに帰省や投資を呼び掛けるキャンペーンを展開したガーナの首都アクラ、スペイン国外では世界最大規模のバスク人街がある米アイダホ州の州都ボイシ、友好的な市民や美しいビーチで知られる豪州シドニーと、米アラスカ州、東欧のアルバニア、南米ガイアナが並んだ。

「くつろぐ」

在宅勤務や自宅学習のストレスから解放されて、旅行先でゆっくりくつろぎたい。そんな人におすすめなのが、カリブ海の島国、ジャマイカやドミニカだ。

欧州では混雑を避け、マルタ島でイタリアの気候と中東の風景を楽しむのもいい。

アジアでは、地上最後の楽園ともいえるインドネシアのラジャ・アンパット諸島。自然との共存を図るエコツーリズムと、サンゴ礁の再生プロジェクトで知られる。

ギリシャ北部のハルキディキ県、中東ヨルダンもくつろぎの旅に最適だ。

「学ぶ」

ロックダウン(都市封鎖)で家にこもっている間、パンの焼き方を習ったり語学に挑戦したりした人は、パンデミックが終わっても学びの精神を持ち続けたいと考えているかもしれない。

そんな旅行者に、「魅惑の地」とも呼ばれる米ニューメキシコ州への旅はどうだろう。先住民の歴史や伝統的なスペイン文化を学ぶことができる。

フランスではパリでなく南部マルセイユ、英国ではロンドンでなく中部マンチェスターと、2番手の都市を訪れてみることで世界が広がりそうだ。

ドイツ東部ドレスデン、英スコットランド南部、中米の小国エルサルバドルも興味深い。

「旅する」

行き先だけでなく、途中の探索も楽しみたい。そんな旅行者のためのジャンルでは、古い全国横断ルートがハイキングコースとして修復され、今年開通したアジアの小国ブータンや、ビクトリア滝と多彩な野生動物で知られるアフリカ南部ザンビア、西オーストラリア、南米コロンビアの国立自然公園、カナダ東部ノバスコシア州、そしてトルコの最大都市イスタンブールとブルガリアの首都ソフィアを結ぶルートが提案されている。

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