ゴリラと自撮りする観光客、新型コロナをうつす可能性 英研究

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野生のゴリラに近づく観光客が新型コロナを感染させる恐れがあるとの研究が発表された/Andrew Walmsley

野生のゴリラに近づく観光客が新型コロナを感染させる恐れがあるとの研究が発表された/Andrew Walmsley

(CNN) 観光客が野生のマウンテンゴリラと自撮りすることで、ゴリラに新型コロナウイルスをうつしてしまう可能性がある――。そう指摘する研究結果が発表された。

英オックスフォード・ブルックス大学の16日の声明によると、同大の研究者は今回、東アフリカでゴリラと触れ合った観光客のインスタグラムへの投稿を調査。2013年から19年にかけて投稿された写真858枚のうち、86%では観光客がゴリラから4メートル以内に近づいており、ゴリラに触っている写真も25枚あった。

同大のマグダレーナ・スベンソン講師(生物人類学)によると、観光客がマスクを着用しているケースはほとんどなかったという。

スベンソン氏はCNNの取材に答え、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の前からゴリラに会いに来る人々には自然保護団体が定めた指針に基づきマスク着用が求められていると説明。ゴリラは人間と遺伝子学的に極めて近く、インフルエンザやエボラ出血熱、普通のかぜに至るまで、人間のかかるたいていの病気に感染すると述べた。

論文の筆頭著者ガスパール・バン・アム氏は「訪問客とゴリラの間で病気が伝染するリスクは非常に懸念すべきものだ」と指摘する。同氏はオックスフォード・ブルックス大の卒業生で、修士課程在籍中にこの研究を始めた。

アム氏は「既に絶滅の危機にある大型類人猿がゴリラ目当ての山歩きによって一層脅かされることがないよう、ツアーへの規制を強化し徹底することが不可欠だ」とも語っている。

現在生息する野生のゴリラはわずか1000頭あまり/Andrew Walmsley
現在生息する野生のゴリラはわずか1000頭あまり/Andrew Walmsley

マウンテンゴリラは絶滅危惧種に指定されており、発表によると、野生に残るのは推定1063頭。コンゴ民主共和国やウガンダ、ルワンダの国立公園に生息する。

野生のゴリラが新型コロナ感染症に罹患(りかん)した証拠はないものの、研究者は今後も観光客の行動を監視する意向だという。

今年1月には、米サンディエゴ動物園で暮らすニシローランドゴリラ8頭の感染が判明。同動物園は18日、全快を遂げた8頭の一般公開を再開したことを明らかにした。

研究結果は学術誌「ピープル・アンド・ネイチャー」に発表された。

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