アムステルダム、カフェでの大麻販売禁止を検討

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アムステルダムで大麻の提供を禁止することが検討されている/ROBIN UTRECHT/AFP/AFP/Getty Images

アムステルダムで大麻の提供を禁止することが検討されている/ROBIN UTRECHT/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) オランダの首都アムステルダムの地元政府が、観光客にコーヒー店で大麻を提供するこれまでのサービスを禁止することを検討している。新たな措置により、地元住民の生活の質と観光客の需要とのバランスを探る狙いがあるとみられる。

禁止の検討は、市長の委託で実施された最近の調査の結果を受けてのもの。アムステルダムを訪れる若年層の旅行者を対象にしたこの調査によると、回答者の57%が同市を旅行先に選んだ重要な理由としてカフェで大麻が買えるからと答えたという。

アムステルダムは近年、観光客が押し寄せる「オーバーツーリズム」の対策を本格化。市内の旅行者の急増とそれに伴う好ましくない振る舞いの横行に神経をとがらせている。

調査は昨年8月、国外からの観光客1100人を対象に実施した。年齢層は18~35歳で、市内の売春地区を訪れた人たちとした。

このうち34%は、大麻を売るカフェに行けなくなるならアムステルダムを訪れる機会は減るだろうと回答。11%は全く訪れなくなるだろうと答えた。

調査に先駆け、市長は議員らにあてた書簡で、こうしたカフェが「市中心部の生活の質を圧迫しかねない」との見方を示していた。

アムステルダムでは今年の4月から、売春地区の見物ツアーにも新たな規制が導入される。団体旅行客がこれらの地区を通過することは禁止となるほか、地区外であっても午後10時以降は周辺の橋や通路を歩き回る行為は認められなくなる。

違反したツアーガイドに対しては190ユーロ(約2万2500円)の罰金が科される可能性がある。

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