米東岸から流した手紙入りのびん、9年かけフランスに漂着 返事届く

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9年前に大西洋に流されたびんがフランスに流れ着き、発見者が返事を送った/Max Vredenburgh

9年前に大西洋に流されたびんがフランスに流れ着き、発見者が返事を送った/Max Vredenburgh

(CNN) 2010年、米東部マサチューセッツ州の海岸から当時10歳の少年が大西洋に流した手紙入りのびんが先ごろフランスに流れ着き、発見者が返事を送る出来事があった。今や19歳の大学生になったその少年は、思わぬ展開に驚きを隠せずにいる。

マサチューセッツ州出身の大学生、マックス・ブレデンバーグさんは10歳だった2010年8月21日、手紙の入ったびんを大西洋に面した同州ロックポートから父親とともに海に流した。手紙には名前のほか、自分のことを知ってもらおうと「リンゴが好き」「海辺が好き。好きな色は青。動物が好き。車が好き。宇宙が好き」といった内容がつづられていた。また「返事をください」というメッセージとともに住所も記してあった。

びんを流したことをすっかり忘れていたブレデンバーグさんだったが、このほど父親から当時の手紙とその返事を写した画像が送られてきた。ブレデンバーグさんは11日、CNNの取材に答え、最初は子どもの時に書いたものを両親がとっておいただけだろうと思ったが、びんを受け取った人による返事が一緒に写っているのを見て事情を理解。心臓が止まりそうになるほど驚いたと語った。

「G.デュボワ」と記された返事の送り主によれば、手紙は今年の10月10日、フランス南西部沿岸のコンティとミミザンの間の地点に流れ着いていたという。

返事には手紙が見つかった場所を示した地図の画像とともに、「手紙は9年をかけて、6000キロ離れた私たちを引き合わせたことになる」「その間に、あなたはずいぶん成長しただろう。10歳の少年が19歳の青年になったわけだ」とのメッセージが記されている。

ブレデンバーグさんは衝撃を受けた。自分の手紙に返事を書いてくれる親切な人がいたことがにわかに信じられなかったからだ。現在は送り主に連絡を取り、感謝の言葉を伝えようと考えている。

「こんなことはもう一生起こらないだろう」(ブレデンバーグさん)

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