北京の新空港、来年開業 中国全土で年間7.2億人に対応へ

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北京の新空港、「世界最大」に向けて建設中

北京(CNN) 中国の旅客市場は2022年までに米国を抜き、世界最大となる見通しだ。この需要に対応するため、政府は2020年までに全土で74の空港の建設や拡張を行い、年間7億2000万人の受け入れを目指す。

中でも注目は、北京に新設される北京大興国際空港。2019年9月に開業を予定している。

現在の首都国際空港は容量が限界に達し、航空会社が望む時間の増便はほぼ不可能な状況にある。同空港の3ターミナルを利用する乗客は9500万人を超え、米アトランタのハーツフィールド・ジャクソン空港に次ぐ世界2位に浮上した。

新しい大興国際空港は、建築家の故ザハ・ハディド氏が中国のパートナーと組んで設計した。開業時までに滑走路4本と巨大なターミナルを建設し、2025年までに年間7200万人の乗客と200万トンの貨物に対応することを目指す。

いずれは滑走路を計7本に増やし、年間で少なくとも乗客1億人、貨物400万トンを受け入れる計画。

115億ドル(約1兆3000億円)をかけたプロジェクトは2014年に始まった。ほぼ完成に近づいたターミナルはハディド氏らしい曲線的な構造で、屋根に設置された窓を通して豊かな自然光が注ぐ。

上空から眺めた北京大興国際空港のイメージ図/ Credit: Methanolia / Zaha Hadid Architects
上空から眺めた北京大興国際空港のイメージ図/ Credit: Methanolia / Zaha Hadid Architects

中国のメディアが「ヒトデ」の愛称で呼ぶ5本のコンコースはメインホールにつながる。大興空港は、歩く時間が長すぎるという巨大ハブ空港には付きものの苦情を減らしたい考えだ。保安検査所からゲートまでは、最大でも600メートル以内に抑える。

同空港は、交通渋滞で悪名高い北京の南部にあって、中心部の天安門広場からは50キロほど離れ、東部と北部のオフィス街からはさらに遠い。当局は高速鉄道などの交通網を整備して、この問題に対応するとしている。

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