「AirTag」使われストーカー被害、女性2人がアップルを提訴 米国

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米アップルの「AirTag」/Melina Mara/The Washington Post/Getty Images

米アップルの「AirTag」/Melina Mara/The Washington Post/Getty Images

(CNN) 所持品の位置情報を追跡できる米アップルの「AirTag」をストーカー行為に利用されたとして、米国の女性2人が損害賠償を求めてアップルを提訴した。パートナーに居所を追跡され、身の危険にさらされる恐れがあると訴えている。

原告は米テキサス州とニューヨーク州の女性で、集団代表訴訟とすることを求め、5日にサンフランシスコの連邦裁判所に訴えを起こした。

AirTagは小型の追跡装置で、紛失物を探し出す目的での利用を想定している。原告の女性のうち1人は、交際相手だった男性が自分の車のタイヤにAirTagを取り付けたと訴えている。

もう1人の女性は、元夫から嫌がらせを受け、子どものバックパックにAirTagを取り付けられたと主張。AirTagを無効にしようとしても、すぐに別のAirTagが取り付けられていたという。

「この女性は身の危険を感じ続けている。ストーカーがAirTagを使って彼女に対する追跡、嫌がらせ、脅迫を続けていた証拠がある」と原告側は主張している。

この訴訟についてアップルにコメントを求めたが、返答はなかった。

アップルが2021年に29ドルで発売したAirTagは、Bluetoothを使って位置情報を特定できる装置で、鍵や財布、ノートPC、車などに取り付ければ、紛失した場合でも地図上で発見できる。しかし発売直後から専門家は、相手に無断で個人を追跡する目的で使われかねないと指摘していた。

今年6月にはインディアナ州の女が、交際相手だった男性をAirTagを使って追跡し、殺害したと報じられていた。

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