ツイッター、ロシアと中国の影響に脆弱 元幹部が内部告発

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米ツイッター本社=4月26日、米カリフォルニア州サンフランシスコ/Amy Osborne/AFP/Getty Images

米ツイッター本社=4月26日、米カリフォルニア州サンフランシスコ/Amy Osborne/AFP/Getty Images

ワシントン(CNN Business) ツイッターは外国政府の悪用に極めて脆弱(ぜいじゃく)で米国の国家安全保障を脅かしており、活動中の外国人スパイが従業員に名を連ねている可能性すらある――。ツイッターの元幹部がそんな内部告発を行い、CNNや米紙ワシントン・ポストが23日に告発内容を報じた。

告発者のピーター・ザトコ氏は2020年11月から今年1月に解任されるまでツイッターのセキュリティー責任者を務めた人物。同氏によると、脆弱な情報セキュリティー管理に判断ミスが重なり、ツイッターはたびたび外国の諜報(ちょうほう)活動のリスクにさらされてきたという。

信用できない中国筋から資金を受け入れたり、ロシアの検閲と監視の要求に応じるよう提案したりするなど、パラグ・アグラワル現最高経営責任者(CEO)を含むツイッターの幹部は短期的成長を追求するあまり、問題を認識しながらユーザーや従業員をリスクにさらしたと、ザトコ氏は主張している。

米ツイッターの元幹部が内部告発を行いツイッターが米国の国家安全保障を脅かしているとした/Adobe Stock
米ツイッターの元幹部が内部告発を行いツイッターが米国の国家安全保障を脅かしているとした/Adobe Stock

CNNは今回の記事で触れた疑惑に関する個別の質問や、告発内容全体にかかわる50以上の質問についてツイッターにコメントを求めた。ツイッターは外国の諜報活動のリスクに関するCNNの質問に答えなかったものの、ザトコ氏の告発全体については「矛盾や不正確な点が多く、重要な文脈が欠落している」と述べた。

ザトコ氏はツイッターの経営陣が重大な脆弱性を隠ぺいし、市民をだましたとする200ページ近い告発書を連邦議会や司法省、連邦規制当局に提出しており、国家安全保障関連の主張はその一部となる。

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