iPhoneの動作速度低下問題、アップルが1億1300万ドルで和解

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iPhoneの動作速度低下についてアップルが1億1300万ドルの和解金を支払うことで合意した/Justin Sullivan/Getty Images North America/Getty Images

iPhoneの動作速度低下についてアップルが1億1300万ドルの和解金を支払うことで合意した/Justin Sullivan/Getty Images North America/Getty Images

(CNN Business) 米アップルがスマートフォン「iPhone」の古い機種でバッテリーを長持ちさせるため意図的に動作速度を遅くしていた問題で、米カリフォルニア州など34州の捜査を決着させるため、アップルが1億1300万ドル(約117億円)の和解金を支払うことで合意した。

カリフォルニア州やアリゾナ州などは、アップルがiPhoneの突然の終了を引き起こすバッテリー問題のことを公表しなかったとして捜査を進めていた。アップルはバッテリー交換もしないまま2016年にソフトウェアアップデートを配信し、そのために古い機種の性能に影響が出ていた。

この問題が発覚すると、「バッテリーゲート」と呼ばれて消費者から不満が噴出した。ユーザーに新しいiPhoneを買わせることが目的だったとの見方も広がった。

アリゾナ州のマーク・ブルノビッチ司法長官は19日のプレスリリースで、「IT大手企業は消費者を操ることをやめ、自分たちの行動と製品に関する全真実を告げなければならない」と強調した。

アップルはこの問題に関して2017年に異例の謝罪声明を発表してバッテリー交換の代金を一時的に引き下げ、iPhoneのユーザーがバッテリーの健康状態をチェックできる機能を追加していた。

和解金の支払いに加えてアップルは、iPhoneのバッテリーの健康状態と性能、電源管理に関する更新情報を、公式サイトやインストールの際の告知に掲載することで合意した。

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