ウォルマート、ティックトック買収に名乗り その背景は?

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ウォルマート、ティックトック買収に名乗り 背景を分析

香港(CNN Business) 米小売り大手のウォルマートが米マイクロソフトと提携して、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業の買収に名乗りを上げた。その背景にはソーシャルメディアを活用した電子商取引の台頭がありそうだ。

中国ではソーシャルメディアを活用した電子商取引が急速に拡大しており、これを目にしている専門家によれば、ウォルマートがティックトックに興味を示すのは理にかなっているという。

中国ではSNSのプラットフォームで品物を購入する人の数が急速に拡大しているが、ティックトックの中国版である「抖音(トウイン)」は、こうした動きを捉えているいくつものアプリのうちのひとつだ。

ユーザーはそうしたアプリを通じ、製品に関する短い動画を視聴した後、品物を購入することができる。ユーザーは、化粧品から家具までさまざまなものを売り込むインフルエンサーの生配信を視聴する。インフルエンサーに製品について質問すれば、すぐに答えが返ってくる。アプリだけで提供している大幅な値引きも利用できる。

通販番組の進化版といえそうだ。調査会社IDCの専門家は「娯楽とショッピングを組み合わせたもの。非常に大きな市場だ」と指摘した。

調査会社イーマーケターによれば、2019年の中国でのソーシャルメディアを活用した電子商取引の規模は1860億ドル。今年は30%増の2420億ドルに成長するとみられている。

ウォルマートも電子商取引の価値を認めている。ティックトックに対する関心は、同アプリが電子商取引と宣伝能力とを統合した方法から生じており、ウォルマートはティックトックによって消費者にアクセスする力を強化できるだろうとしている。

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