「フォートナイト」メーカーがアップルを提訴、アップストアからの削除受け

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オンラインゲーム「フォートナイト」がアップストアから削除され、メーカーがアップルに訴訟を起こした/Andrew Harrer/Bloomberg via Getty Images

オンラインゲーム「フォートナイト」がアップストアから削除され、メーカーがアップルに訴訟を起こした/Andrew Harrer/Bloomberg via Getty Images

(CNN Business) 数億人がプレーヤー登録しているとされる人気オンラインゲーム「フォートナイト」が13日、 米アップルの運営するアプリ配信サービスの「アップストア」から削除された。フォートナイトのメーカー、エピック・ゲームズはこれを不服としてアップルを相手取り訴訟を起こしている。

アップルはフォートナイトの削除について、同社の定めるガイドラインにエピック側が違反したためと説明している。エピックはプレーヤーに向け、アプリの中に直接支払い機能を加えたと発表。アップルの決済システムを使用しない方式で、こちらを選択すれば最大20%の割引が受けられるとしていた。

エピックの提訴が単にアップルの動きを受けた即断によるものでないことはすぐに明らかになった。訴状は60ページに及び、弁護士の1人にはオバマ政権時代に司法省の反トラスト部門を率いたクリスティーン・バーニー氏も名を連ねている。

エピックはまた、アップルが過去に流したCMのパロディー動画を製作し、公開した。これはジョージ・オーウェルの小説「1984年」をモチーフにした内容で、アップルを支配的立場にある独裁者として描いている。

  
      

両社の対立は、アップルの運営方針を精査する動きが強まりつつあることを浮き彫りにしている。エピックは訴状の中で、アップルが米国の反トラスト法に違反し、アプリ流通の過程で競争を阻害する独占的な力を行使していると主張する。

さらにアップルやグーグルといったアプリのプラットホーム事業者がサービスの売り上げの30%を利用料として徴収しているため、これらのプラットホームの決済システムを使用した場合は割引を適用することができないと説明。「もしアップルかグーグルが将来利用料を引き下げるなら、エピックはその値下げ分をプレーヤーに還元するつもりだ」と付け加えた。

13日夜にはグーグルも、アプリストア「グーグルプレイ」からフォートナイトを削除したと発表した。ただゲーム自体はグーグルのOS「アンドロイド」を搭載した携帯端末からこれまで通りインストールが可能だという。

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