英、5G通信網の構築にファーウェイ機器容認 米との関係悪化も

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英政府は、次世代通信規格「5G」の通信設備について、中国ファーウェイ製の機器を一部容認すると明らかにした/Tolga Akmen/AFP/Getty Images

英政府は、次世代通信規格「5G」の通信設備について、中国ファーウェイ製の機器を一部容認すると明らかにした/Tolga Akmen/AFP/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 英政府は28日、中国通信機器大手ファーウェイ(華為技術)に対し、国内での次世代ネットワーク構築に携わることを容認する方針を発表した。ファーウェイをめぐっては米国が同盟国に向け、その製品を使用しないよう求めており、今回の決定により英米間の関係が悪化する可能性もある。

政府の発表に先駆け、英国では数カ月にわたり、米国の指摘した懸念にどう対処するかに関する公の議論が繰り広げられてきた。米政府は、ファーウェイの機器を使用することで国家安全保障上のリスクが生じ、中国によるサイバー攻撃の脅威にさらされる恐れが出てくると警鐘を鳴らしていた。

英政府の声明によると国内の携帯電話会社は今後、次世代通信規格「5G」のネットワーク構築にファーウェイの製品を使用することができる。ただし「安全保障上重要な」中核的領域については、同社製品は排除される見通しだ。

トランプ米政権は、中国政府がファーウェイ製品を使ってスパイ行為を働く可能性があるとして全面的な使用禁止を強く求めている。

中国の法律では、企業が政府の命令に従って活動することが認められる。ファーウェイは、自社が中国政府のスパイ行為を支援しているとの見方を一貫して否定している。

英国の携帯電話ネットワークにおいてファーウェイはすでに重要な地位を占めており、2003年以降、政府の安全保障部門の監視を受けながら業務を行っている。同社は声明を出し、制約付きではあるものの、5Gネットワークで引き続き英国の消費者に向けた仕事ができることに「安堵(あんど)した」と述べた。

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