ツイッターの元従業員2人を起訴、サウジのためにスパイ行為 米司法省

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スパイ容疑でツイッターの元従業員らが起訴された/Omar Marques/Getty Images

スパイ容疑でツイッターの元従業員らが起訴された/Omar Marques/Getty Images

ワシントンDC(CNN Business) 米司法省は6日、サウジアラビアのためにスパイ行為を働いたとして、ツイッターの元従業員2人を起訴した。

訴状によると、起訴されたのはサウジ国籍のアリ・アルザバラ被告と米国籍のアフマド・アボウアモ被告。ツイッターへのアクセスを利用して、サウジの反体制派に関する非公開情報を収集したとされる。

今回の起訴により、国外の反体制派の発言を管理しようとしているとされるサウジ政府の姿勢が浮き彫りになった。サウジのムハンマド皇太子はオンラインプラットフォームを利用した批判派対策を指示していたとも報じられており、IT企業のプライバシー保護能力を問う声が再び噴出するのは確実だ。

米連邦検察は起訴内容について、「サウジの工作員がツイッターの内部システムを調べ、政権批判派や他のユーザー数千人の個人情報を収集していた」としている。

司法省はさらに、元従業員2人とサウジ政府の仲介役を務めたとされるアフメド・アルムタイリ 被告も起訴した。サウジ政府は被告らに数十万ドルの報酬を支払い、うち1人には高級腕時計も与えていたとされる。

アボウアモ被告は5日にシアトルで逮捕され、米国内で拘束中。アルザバラ被告とアルムタイリ被告はサウジ国内にいるとみられており、逮捕状を発布したという。

ツイッターは声明で「慎重な取り扱いを要するアカウント情報については、訓練と身元調査を経た限られた従業員のみにアクセスを制限している」と説明。平等や個人の自由、人権の推進に取り組むユーザーの保護に努めると表明した。

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