国家歳入庁に不正アクセス、500万人の個人情報流出 ブルガリア

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国家歳入庁がハッキング被害に遭い、500万人超の個人情報が流出した/Dimitar Kyosemarliev/Reuters

国家歳入庁がハッキング被害に遭い、500万人超の個人情報が流出した/Dimitar Kyosemarliev/Reuters

(CNN) ブルガリアで国家歳入庁がハッキングの被害に遭って500万人あまりの個人情報が流出する事件が起きた。ブルガリアの人口は約700万人。就労者ほぼ全員の情報が流出したことになる。

「この情報は今、誰でも自由に入手できる状態にある。ブルガリアでは大勢の人がこのファイルを入手した。ブルガリアだけではないはずだ」。自分も個人情報流出の被害に遭ったという男性は憤る。流出した情報はインターネットを通じて公開されており、この男性のようにITの専門家でない人でも見付けることができたという。

専門家によると、政府のデータベースに含まれる生年月日や住所といった情報はハッキング集団にとっての宝庫であり、長年にわたって「重宝する」データとみなされる。

ブルガリア個人情報保護委員会は、今回の事件について調査に乗り出すと表明した。国家歳入庁は、データが適切に保護されていたかどうかについてはコメントを避け、「まだ捜査が続いているので、ハッキングされた理由についての詳細は明らかにできない」と説明するにとどめた。

今回の事件に関連して、ブルガリアの警察はサイバーセキュリティー担当者として勤務していた20歳の男を逮捕した。ソフィア検察によれば、警察は攻撃に使われたコンピューターとソフトウェアを調べ、容疑者にたどり着いたという。

警察は男の携帯電話やコンピューターなどを押収した。もし有罪になれば、8年以下の禁錮を言い渡される可能性がある。

ブルガリア政府が狙われたのは今回が初めてではない。1年ほど前には同国の商業登記簿がサイバー攻撃に遭ってダウンしていた。

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