アップルから新サービス続々 動画配信やクレジットカード、ゲームも

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アップルが新サービス、「TVチャンネル」

米カリフォルニア州クパチーノ(CNN Business) 米アップルは25日、カリフォルニア州クパチーノの本社でイベントを開催し、動画の配信サービスをはじめ、クレジットカードや雑誌・新聞の購読用アプリなどの新サービスを発表した。

アップルは独自に映画やテレビ番組を制作し、アップルのアプリや端末を通じて配信を行う。既存の動画配信サービスとも提携して、アップルのアプリを通じて、「HBO」や「Starz」などのコンテンツも楽しめるという。アップルはまた、クレジットカードや、雑誌購読用の新アプリの発表を行った。

アップルTV+

アップルは有料で広告の入らない動画ポータルを立ち上げる。独自に制作した映画やテレビ番組が楽しめるという。今秋にもサービスが始まるとみられているが、料金は明らかにしていない。

アップルが明らかにした番組は、人気司会者オプラ・ウィンフリー氏が手掛けるドキュメントや、ジェイソン・モモア氏やアルフレ・ウッダード氏が出演するドラマ「See」、リース・ウィザースプーン氏やジェニファー・アニストン氏らが出演するドラマ「The Morning Show」など。そのほかにも、スティーブン・スピルバーグ氏や、J・J・エイブラムス氏、M・ナイト・シャマラン氏らとのプロジェクトも進んでいるという。

Apple
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報道によれば、アップルは独自コンテンツに対して1年あたり10億ドルの支出を行っているという。2年前にはソニーから人材を引き抜いてもいた。

アップルは競争の激しい動画配信サービスの市場に進出することになる。ディズニーなどの大手も今年後半に動画配信サービスを開始するとみられている。

アップルTVチャンネル

Michael Short/Getty Images
Michael Short/Getty Images

アップルは、様々な配信先のコンテンツすべてを1カ所で利用できる場所を作り出した。アップルは既存のTVアプリをアップデートし、そこから、さまざまなケーブル局や動画配信サービスを利用できるようにした。

アップルはTVアプリを再設計して、ネットフリックスなどの人気の動画配信サービスと似たようなデザインにした。「フールー」などのコンテンツも同じサービスの一部のように表示される。

アップルニュース+

Tony Avelar/AP
Tony Avelar/AP

アップルは雑誌や新聞の記事を読めるアプリの刷新を発表した。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は世界で一番のアプリだと自賛しているが、利用者数やダウンロード数は明らかにしていない。「アップルニュース+」は300以上の雑誌や新聞の記事が楽しめる。料金はひと月9.99ドル。

アップルカード

アップルはゴールドマン・サックスと提携し、クレジットカードのサービスを始める。サービス開始は今夏を予定している。このサービスは「ウォレット」アプリを通じて提供される。買い物をした際には一定額の還元を行う。たとえば、「アップルペイ」での支払いの場合、金額の2%が還元される。

全ての購入作業には指紋認証か顔認証が必要となる。プライバシーの観点から支払い場所や金額などの情報は追跡しないという。

サービスはアプリを通じて利用できるが、実際にクレジットカードを発行することも可能だ。

アップルアーケード

アップルがゲーム市場にも参入する。有料サービスで、100を超える独自タイトルを用意し、広告は入らないという。今秋に150カ国でサービスが始まる見通し。料金については明らかにしていない。ゲームはダウンロードが必要となるが、ある端末でゲームを遊んで、別の端末で続きをプレーするといった楽しみ方ができる。

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