ネット接続一斉遮断でカンニング防止、アルジェリア全土で

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ネット接続一斉遮断でカンニングを防止

ネット接続一斉遮断でカンニングを防止

(CNN) 高校卒業試験の受験シーズンを迎えた北アフリカのアルジェリアで、カンニングを防止するため全土でインターネットを一斉遮断する措置が開始された。

同国で高校生が大学を受験するためには卒業試験に合格する必要がある。インターネットの遮断は、それぞれの試験の開始から1時間にわたって実施。20~25日まで続く試験期間中は、毎日合計で3時間ずつネットに接続できなくなる。

全土に2000カ所以上ある試験場では、不正対策として携帯電話の電波妨害装置や監視カメラ、金属探知機なども導入された。

教育相が国営テレビで語ったところによると、試験中の携帯電話は禁止されているが、技術の発達や瞬時にネットに情報が投稿される状況を考慮して、インターネットを遮断する必要があると判断した。

国有電話会社のアルジェリア・テレコムは、「高校卒業試験が円滑に行われるよう、政府の指示に従った」と説明している。

アルジェリアでは2016年、高卒試験の内容がネット上に流出してソーシャルメディアで出回った。政府はフェイスブックとツイッターを遮断したが、最終的に30万人が再受験する羽目になったとロイター通信は伝えている。

この事件では教育機関の関係者数十人が逮捕され、教員や試験場の責任者が関与した疑いで事情を聴かれた。AFP通信によれば、2017年の試験でもソーシャルメディアを遮断する措置が講じられたが、不正を根絶することはできなかったという。

デジタル権利保護団体によると、カンニング防止のためのインターネット遮断はコンゴ民主共和国やエチオピア、インド、イラク、シリア、チュニジアでも行われている。

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