マイクロソフト女性従業員、性差別やセクハラで238件の苦情

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マイクロソフトの人事部に寄せられたセクハラ(性的嫌がらせ)などの苦情が238件に上ることが明らかになった

マイクロソフトの人事部に寄せられたセクハラ(性的嫌がらせ)などの苦情が238件に上ることが明らかになった

ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトの元従業員が女性であることを理由に差別されたと訴えている裁判に関連して、2010~16年にかけて女性従業員から同社人事部に寄せられたセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)などの苦情が238件に上ることが14日までに明らかになった。

裁判書面によると、マイクロソフトの人事部に寄せられた苦情の内訳は、セクシュアルハラスメントが108件、性差別が119件、報復が8件、妊娠差別が3件だった。

この裁判では、2007~14年まで同社にセキュリティー研究員として勤務していた女性が、能力の低い男性従業員の方が自分を飛び越して昇進したと主張して2015年に訴えを起こしている。今回の書面は、同裁判の一環として提出された。

裁判には後に元従業員の女性2人が原告として加わり、弁護団は集団代表訴訟として扱うことを求めている。審理の期日は未定。

原告側は、苦情件数の多さは「ショッキング」だと述べ、マイクロソフトの対応は「精彩を欠く」と批判。性差別を訴えた118件の苦情のうち、マイクロソフトの社内調査で「根拠がある」と認定されたのは1件のみだったとしている。

これに対してマイクロソフトはCNNに寄せた声明で、「従業員の懸念については公平かつ確実な調査を行う制度があり、必要があれば適切な対応を取る」と反論した。

米国では職場での女性の処遇を巡り、ITなどの大手企業に対して厳しい目が向けられている。配車サービス大手のウーバーは昨年、性的嫌がらせの告発に揺れ、グーグルは男女間の賃金格差について労働省から裁判を起こされている。

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