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アマチュア採掘者が巨大な金塊発見、2100万円相当 オーストラリア

鑑定士ダレン・カンプさんが手に持つ発見された金塊

鑑定士ダレン・カンプさんが手に持つ発見された金塊/Lucky Strike Gold

オーストラリアで金を探していたアマチュアの採掘者が、時価24万豪ドル(約2100万円)相当の巨大な金塊を発見した。

金塊はビクトリア州の「ゴールデン・トライアングル」として知られる場所で発見された。重さは4.6キロ、金の含有量は2.6キロだった。

「ラッキー・ストライク・ナゲット」と名付けられたこの金塊は昨年暮れ、探鉱店の「ラッキー・ストライク・ゴールド」に持ち込まれて同店を経営するダレン・ケンプさんの手に渡り、ダレンさんが査定を行った。

「手に取ってみて驚愕(きょうがく)した」。ケンプさんは28日、CNNにそう語った。「とても信じられなかった。一生に一度の発見だ」

43年にわたって金の査定ビジネスに携わっているケンプさんだが、「こんなに大きくてこれほど金の含有量が多い石は見たことがない」という。多くの場合、同店に持ち込まれる石は、金塊に見えても実際は金塊ではないと言い添えた。

時価24万豪ドルと評価したダレン・カンプさんによれば、発見時に岩が非常に汚れていたため発見者が2つに割ったという/Lucky Strike Gold
時価24万豪ドルと評価したダレン・カンプさんによれば、発見時に岩が非常に汚れていたため発見者が2つに割ったという/Lucky Strike Gold

金塊を発見した男性は当初、実際の価値の半分の金額のみを受け取って、1万豪ドルに相当する金が含まれているかどうか、ケンプさんに尋ねたという。

ケンプさんによると、金塊は非常に汚れていて、発見者の男性(匿名希望)は表面に金が見えなかったことから、内部に金塊があると思って2つに割った。

汚れを取ってみると、「石の至る所から金がにじみ出ているのが見えた」とケンプさんは振り返る。

「探す価値は十分あり」

探鉱者の男性は、1200豪ドルの金属探知機「マインラボ・イクイノックス800」を使っていた。

「1200ドルのマシンが金を発見できることが証明された」とケンプさんは言い、同店ではこのところ、金属探知機の販売台数が増えていると指摘した。金利が上昇し、収入を補う手段が求められているためと思われる。

4.6キログラムの岩の貴金属の重量は2.6キログラムだった/Lucky Strike Gold
4.6キログラムの岩の貴金属の重量は2.6キログラムだった/Lucky Strike Gold

ケンプさんがこれまでに発見した中で最も大きかったのは24オンスの金塊で、現在の時価で換算すると7万豪ドル前後だった。10年ほど前には友人が600オンスの金塊を発見したとケンプさんは話している。

現在の金相場は1グラム(0.035オンス)あたり約94豪ドル。「探す価値は十分ある」とケンプさんは言う。「必要なのは小銭のみ。それで200(オーストラリア)ドルというところだ」

2020年にはオーストラリア南部の昔からの金採掘場で金を探していた採掘者が、35万豪ドル相当の巨大な金塊2個を発見した。

13年にはアマチュア採掘者が、少なくとも30万ドル相当の金塊を発見している。

オーストラリアではビクトリア州のバララト地域とベンディゴ地域で豊かな金鉱床が発見されたことをきっかけに、1850年代のゴールドラッシュが巻き起こった。

一獲千金を狙う人たちが巨大な金塊を発見するのは珍しくない。中でも最大の「ホルターマン・ナゲット」は重さ200ポンド(約90キロ)を超えていた。

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