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ブラッド・ピットさん、ジェンダーレスのスキンケアライン発売

ブラッド・ピットさんが美容業界への参入を果たした

ブラッド・ピットさんが美容業界への参入を果たした/Michael Buckner/Variety/Getty Images

米俳優のブラッド・ピットさんが、性別を問わないスキンケアラインを発売し、美容業界への参入を果たした。

ピットさんがオーガニックワインの生産者であるペラン家と共同で立ち上げたスキンケアライン「ル・ドメーヌ」の公式サイトによると、この製品は肌の老化を遅らせることにより、性別や肌質を問わず、誰もが上手に年を取れるようにすることを目指しているという。

ピットさんは9月にファッション誌「ヴォーグ」に掲載されたインタビュー記事の中で、「私は年を取ることから逃げたくない」とし、「(年を取ることは)我々が逃れられない概念であり、我々の文化にも、もう少し年を取ることを受け入れ、そのような視点で年を取ることについて語ってもらいたい」と付け加えた。

ピットさんは、たしかにアンチエイジングという考えは「ばかげている」し、「おとぎ話」だが、自分の肌を健康的な方法でケアすることは現実の話だと付け加えた。

「ル・ドメーヌ」のクリームとセラム/Le Domain Skincare
「ル・ドメーヌ」のクリームとセラム/Le Domain Skincare

ル・ドメーヌの公式サイトによると、このスキンケアラインの価格は80ドル(約1万2000円)から385ドルと幅があり、特許取得済みの2つの独占的な有効成分GSM10とProGR3を含有しているのが特徴だという。

GSM10は、肌の常在菌であるスキンマイクロバイオームに有効なグルナッシュの種や、シラーの種と皮の絞りかすを混ぜ合わせて作るという。このGSM10には抗酸化作用があり、コラーゲンが破壊されるのを防ぎ、肌のバランスを整えるのに役立つとしている。

ProGR3は、植物エキス、切り取ったブドウの木(つる)、カモミール、緑茶に含まれる天然分子を混ぜ合わせることによって生成され、肌の老化の明らかな兆候をターゲットにしているという。

ピットさんは「自分はホテルの部屋で前に滞在していた人のコロンのにおいがすると部屋を変えてもらう人間だ。(においが)きつすぎる、強すぎる、もう少し香りを抑えてくれと思ってしまう」とし、「人々の方から近寄ってくるような存在になろう。決して他人に押し付けてはいけない。それが私の気持ちだ」と付け加えた。

「グリーンビューティー」に重点を置いたジェンダーレスのスキンケア製品をうたっている/Le Domain Skincare
「グリーンビューティー」に重点を置いたジェンダーレスのスキンケア製品をうたっている/Le Domain Skincare

このスキンケアラインのアイデアは、ワイナリー「シャトー・ミラヴァル」で生まれた。現在ピットさんは、このワイナリーをめぐり、元妻のアンジェリーナ・ジョリーさんと法廷で争っている。

ル・ドメーヌの公式サイトによると、このスキンケアラインは「グリーンビューティー」に重点を置いており、詰め替え用製品やアップサイクルされた包装資材、さらに96~99%という高い天然由来成分配合率を特徴としているという。またこの製品は、ビーガン(完全菜食主義者)も利用可能で、「環境に関して論争の的になっている」成分を除外しているとしている。

「ここ(シャトー・ミラヴァル)に来たら、普段は考えもしなかったようなアイデアが数多く浮かんだ。その大部分は持続可能性についてであり、廃棄物ゼロという考えは、この地域にとって大変重要なものであり、私にとっても重要なものだ」とピットさんはヴォーグ誌に語った。

ピットさんはフィンランドで開催されたグループ展で彫刻家としてもデビューを果たし、多忙な日々を送っていた。映画「ブレット・トレイン」のプレミアに、ひざが隠れる長さの茶色い麻のスカート姿で登場したピットさんは、フィンランドのタンペレにあるサラ・ヒルデン美術館に9作品を展示している。

美容業界に進出したその他のセレブ

ピットさん以外にも、これまで数多くのスターが美容業界に参入した。

英国出身のミュージシャン兼俳優ハリー・スタイルズさんも昨年11月、マニキュア、2つのローラーボールを備えたリップ・アイセラム、フェイシャルセラムなどがそろった、ビーガン向けでクルエルティフリー(動物実験を行っていない)美容製品を発売した。

また元野球プロ野球のアレックス・ロドリゲスさんも2021年に、「特に男性向けに開発されたスキンケア・ソリューション」として、8色から選べるコンシーラー「ブラースティック」を発売した。これは男性向けウェルネスブランド「Hims」のキャンペーンの一環だった。

一方、リアリティー番組「クィア・アイ」に出演するスター、カラモ・ブラウンさんは20年に薄毛の男性や毛が薄くなりつつある男性向けのスキンケア製品を発売した。ブラウンさんは発売の動機について、薄毛を受け入れている男性たちに自信を与え、「男らしさ」に関する時代遅れの考え方を捨て去るのが目的だと述べた。

米歌手のリアーナさんも20年にジェンダーインクルーシブなスキンケアシリーズ「フェンティスキン」を発売した。リアーナさんはその3年前にも40色のファンデーションを特徴としたコスメブランド「フェンティビューティー」をリリースしている。

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