ヨルダン航空、トランプ氏の入国制限皮肉る

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ヨルダン航空の機体。過去にもトランプ氏に言及するツイッターの投稿をしたことがある

ヨルダン航空の機体。過去にもトランプ氏に言及するツイッターの投稿をしたことがある

(CNN) 中東ヨルダンのヨルダン航空はこのほど、トランプ米大統領が打ち出したイスラム圏7カ国の国民を対象にした入国制限の効力が一時停止されたことを受け同航空を使って米国へ入国することを勧誘する宣伝キャンペーンを始めた。

入国制限停止が続く期間中、米国便の航空料金を値下げすることも示唆。入国制限を意味する英単語「Ban」をもじってフランス語で「無事の道中を!」などと訳せる「Bon Voyage!」に書き換える宣伝文句も添えた。

トランプ氏が大統領令として出した入国制限措置に対し米ワシントン州の連邦地裁は州内の企業への悪影響への懸念などを理由に効力を一時停止していた。ヨルダン航空は米入管当局の最新通達を受け、制限の対象の7カ国の住民が米入国査証や永住権(グリーンカード)を保持している場合、米国便への搭乗を再開することを決めていた。

ヨルダン航空がトランプ氏の主義主張を揶揄(やゆ)するような宣伝活動を実施したのは初めてではない。

昨年11月には、トランプ氏がまだ共和党の大統領指名候補だった段階で、「彼が勝ったならば・・・まだ入国出来るうちに米国へ旅行を!」との文句を飾った宣伝をツイッターで展開していた。イスラム教徒の米国入国を禁止することをにおわせたトランプ氏の言動を踏まえたものだった。

ヨルダンの内政は安定した状態にあるが、内戦下にある隣国シリアからの難民流出の影響をまともに受ける国の1つとなっている。レバノンやトルコと共に数百万人規模の難民を引き受けている。また、過去約10年余にわたっては政情の混迷が続くイラクからも100万人以上の同国住民が避難している。

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