拉致された修道女ら16人、3カ月ぶり解放 シリア

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内戦の続くシリア=UNRWA提供

内戦の続くシリア=UNRWA提供

(CNN) シリア国営通信などは9日、ダマスカス郊外にあるギリシャ正教会の修道院から昨年11月末に拉致された修道女など16人が、同日解放されたと伝えた。

解放されたのは修道女13人と修道院の関係者3人。修道女らを乗せた約30台の車列はいったん隣国のレバノンに入り、シリア国内の別の町に向かったという。

反体制派の「シリア人権監視機構」(本部ロンドン)の幹部によると、修道女らを連れ去ったのは国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」。シリアの当局者は、修道女らの解放はシリア政府に拘束されていた女性150人の解放と引き換えに実現し、身代金などは支払われていないと述べた。解放に当たっては、レバノンの代表団に加わってカタールの情報機関トップがシリア入りしたと伝えられている。

シリア人権監視機構は、修道女らはキリスト系住民が多数を占めるダマスカス西部の町マアルーラの修道院から連れ去られたとし、その目的はシリア軍による攻撃から修道女らを守ることにあったと主張する。シリア国営通信は武装したテロ集団が修道女たちを拉致したと伝え、反体制派の関与を示唆していた。

ギリシャ正教会の幹部は同日、反体制派の拠点に対するシリア軍の攻撃が解放実現の一助になったと語った。同幹部はアサド大統領寄りの発言で知られる。

シリアは人口の10%をキリスト教徒が占めている。

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