エジプト「革命」3周年、衝突で29人が死亡

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「ムスリム同胞団を倒せ」とデモをする政権支持の人々。各地で衝突が起きたという

「ムスリム同胞団を倒せ」とデモをする政権支持の人々。各地で衝突が起きたという

(CNN) エジプトで反政府デモがムバラク政権崩壊につながった「1月25日革命」から丸3年が経過した。国営メディアによると、同国各地で25日、暫定政権に抗議するデモ隊と治安部隊が衝突し、少なくとも29人が死亡した。

国営メディアは保健省の話として、負傷者も数十人に上ると伝えた。

エジプトでは、ムバラク政権崩壊後の選挙で就任したムルシ前大統領が昨年7月のクーデターで追放され、軍主導の暫定政権が成立した。前大統領の出身母体、ムスリム同胞団の支持者らがこれに強く反発し、抗議デモを展開している。

前大統領派の団体によると、この日は首都カイロ東郊で激しい衝突があり、9人が死亡した。近くの住民はCNNとのインタビューで「銃撃戦が3時間以上続いている。戦争のようだ」と話した。

デモ隊は3年前と同じようにカイロ中心部のタハリール広場を目指す行進を計画したが、同市西郊ギザのモスク(イスラム礼拝所)を出発した直後、警察の催涙ガスや散弾銃で排除された。

タハリール広場では暫定政権を支持する市民らが、クーデターを率いたシーシ国防相に大統領選出馬を求める集会を開いた。

24日にはカイロの警察本部で大規模な爆発が起き、少なくとも4人が死亡、50人以上が負傷した。直後に同市近郊の警察署付近で2回の爆発があり、1人が死亡。さらにギザの映画館前でも爆発で1人が死亡、7人が負傷した。

一連の爆発について、東部シナイ半島などでテロ攻撃を繰り返しているイスラム過激派「エルサレムの支援者」が25日に犯行声明を出した。

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